ギーセンという焙煎機 - SCAJ 第8回リトリート

リトリートのスピンアウト(補足日記)。SCAJ リトリートの醍醐味といえばいろんな焙煎機が触れるところ。 私が参加する前はラッキーの直火やディードリッヒ、さらに前にはペトロンチーニも設置されていたようです。
今回の第8回SCAJリトリートの中で、もっとも印象深かったギーセンについて書きたいと思います。

ギーセンの生い立ち

予備知識として、ギーセンはプロバットの小釜の下請けをしていた会社で、プロバットの業績悪化? によって下請け契約を切られたそうです。そして今までプロバットを制作してきたノウハウを生かして自ら焙煎機を制作するにいたったそうです。

COFFEE COLORS ロースター&バリスタ
第5話 オランダの最新鋭ギーセン焙煎機の導入

そういう出自から、プロバット同様、蓄熱量が多い焙煎機(なのだと思います。) がっつりとした鋳物のボディがそれを物語っていますね。

排気の考え方が独特

通常焙煎をしていると、徐々に火力を上げていくので(焙煎スタイルにもよりますが)都度内圧が変化します。それによってダンパーの開閉をコントロールしていくわけですが、水蒸気(膨張)や他の揮発物質も温度帯によって噴出してくる量が変わるので、同じダンパーの開度でも排気量(排気の内訳や圧)が一定ではありません。 場合によっては引きすぎている時もあれば、まったく排気がおっついてない時もあるのでしょう。。

そこでギーセンは気圧の概念を持ち込んでいます。 排気路にファンと気圧センサーを設置して、設定した「*パスカル」の量を常に引っ張れるように自動で排気ファンを調整します。

という説明を聞いて うぉー すげー とは思ったものの全然実感がわかないので、そこは超有名な方のブログをご紹介もう私が書く必要すら感じませんね。てへ

フクマメ店長日記 - Airflow control

ふむふむ、理解いただけたでしょうか? まとめると機械に負けるなよという内容ですね!

火力の調整もちょっと変わり者

ギーセンは主にタッチパネルを操作しながらの焙煎をしますが、もう一つの特徴として火力の与え方も2通りあります。1つは通常どおりマニュアルでタッチパネルから頃合いをみてピピっとやる方法で、もう1つは「この温度を目指したまへ!」と温度を設定して勝手に焙煎させる方式です。

マニュアルで焙煎をした温度変化をグラフに起こすと結構ガタガタするんですが cropsterのWorld Coffee Roasting Competition 2015 をご覧いただくとみなさま、非常になめらかな温度変化を実現されていて、さすがチャンピオンたちですねと思うわけなんですが、この「ある温度を目指す」という焙煎方法をされているからだと聞きました。

焙煎したる!やったる!

というわけで、私はリトリート3日目の3コマ目のいわゆる準備時間にもうカップ評価には入らないからと堂々と焙煎をしてきました!

まず焙煎方法ですが、当然「この温度を目指したまへ!」を利用します。
この方法、実際にどういうことかというと、「いつになるかは解らないけど仰る温度を目指します!俺頑張ります!」という、排気であれだけの確実性をみせておきながらの不確実性を持ち込んできます。にっ 憎い奴!

なんかよくわからないけどとりあえず140度(だったと思う)くらい目指してくれよと数値を入力。そして標準? 標準と言われているパスカル設定をしておくと。
焙煎機によって違いはあれど、1分間で大体7-12度くらい(5度も差あるじゃん!)で推移するので、焙煎をしているうちに計算をして140度に到達する前に次の目指すべき温度を入力してあげます!

そうこうしているうちに7分くらいで、いい感じに水抜き一歩手前まできつつ設定温度に近づいてきたので、一気に200度を目指せと命令。ぐっとカロリーを入れてロースティングしていきます。

見事に9分くらいでハゼて、今度はパスカル値をガツガツ増やします。(タッチパネルなので、急いでるのにゆっくりしか操作できない!!!!)

ハゼ終わったらまたパスカルをガツガツ下げて、香りを嗅いで問題のブラジルのフローラル感が出たところで窯出しをしました。すぐビターに転がるというのが頭にあったので、ちょっと早いかな?と思いながらも出してしまったので、結果はナッティでした。やたー!!

おもしろい焙煎機

というわけでカップ評価入らないと言いながらも、淡い期待を抱いていたのでちょっとがっくりしましたが、焙煎自体が楽しい機械でした。 ただ、怖いのが1ハゼしてから火力の設定値を変えなかったので途中焙煎機が計算してか火を消したりするということがありました。通常1ハゼ時に火を消すということをしないのでこれは大丈夫なのか?と思って焦りました。

また、小さいタッチパネルの中でさらに階層があるので、あの機能に行くのにここから入って、ここを?違うなこっちか?みたいなことが起き、慣れないうちは翻弄されっぱなしでした。(タッチパネルなしモデルもあります)

最後にTimがgiesenで焙煎してる動画を貼っておわります



誰かくれないかなー

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