そもそも初心者にとってカッピングという技術は非常に難しそうに見えます。実際やってみても一筋縄には行かない難しさがあるのですが、その「中級」ともなると戦々恐々としてしまいます。自分に正しく評価できるだろうか、大きく外したりしないだろうか。不安を抱えながら挑んだ中級セミナーです。
前日から続いてのセミナーなので、会場は変わらずUCCトレーニングセンターですが、JBCの審査員プログラムも同日に開催されていたのでコーヒー業界の方々がたくさん集まっていました。
初級との違い
この日のメイン講師はテクニカルスタンダード委員長の加藤さんでした。
中級では、午前午後に2回ずつ合計4セッションカッピングを行います。
普通のコマーシャル、ちょっといいコマーシャル、普通のスペシャルティ、良いスペシャルティの違いを明確にするのが目的。
午前はナチュラルのセッション。
午後はウォッシュトのセッションです。
1セッションしたらカリブレーション、同じサンプルの順番をかえてもう1セッション行います。
細かいことを言うと、中級からカッピングフォームが英語表記にかわっていました。
カッピング中は最低限の講師陣(ヘルプ)になり、非常に静かにカッピングと向き合うことになります。
1−2セッション
1セッション目の報告先は加藤さんでした。
昨日の初級セミナーの感覚が残っているので、わりとスムースに点をつける事ができ、
1番のりで報告しにいきました。
ただ、コマーシャルの方に発酵したような風味を感じてしまい、いい方のコマーシャルにかなり悪い評価をしてしまいました。また、全体的に得点を低くつけてしまったようで、いくつかの項目を見直す必要があります。
2セッション目も割と早めに点数をつけれたので、1番のりで報告。
きっちりカリブレーションした成果を報告できたと思います。そっと脇をみると
加藤さんがサムズアップをしてくれました!
ただ1セッション目同様、コマーシャルの評価にやや問題があるように感じましたが、そもそもコマーシャルを評価するシステムではないのでと慰めの言葉をいただきました。
あれ?ビビっていたわりには拾えてるぞ!という成功体験がここでつきました。
3-4セッション
午後はウォッシュトのサンプルです。
ちょっとフレーバーが取れないものがあって、時間がかかりました。
柑橘系だというのはわかるのですが、それが何のフレーバーなのか。。。
カップの液体がなくなるほどカップしました。。
僕の参加するテーブルはほとんど液体が残らない(苦笑
という甲斐もあってか報告しにいくと、「
ほぼ完璧」という言葉!
なんていうことでしょう!!
4セッション目も順番は違うもののさっきできた事をもう一度再現するだけなので、先ほどとは違うフレーバーは無いか考えて報告。
講師の三浦さんに
同じ6点の項目は本当に6点に優劣はないのか、5点と6点なのか、それとも6点と6.5点くらいの差はあるのかよく考えてくださいとのお言葉を頂きましたが、及第点!
1つだけ入っていたコマーシャルが少し点数低かったので、やはりコマーシャルの評価は難しいなと思いました。何度とっても酸がぼやけてるし、甘さはそれなりに評価しているのになぁ。。
中級に参加してみて
初級を複数回出た事および連続受講によって危惧していた状態は回避できました。
でも、
そもそも何を危惧していたかというと、
大勢の前で間違える事、大きく外す事を怖がっていたわけです。
自分に言いたい事は、
間違って良いってことです。
間違わないんならセミナーに参加しなくても大丈夫ということですから。どんどん間違うべきです。そもそも私ド素人ですから。
初級2回目の時からですが、
なるべく報告を先にして他の方が報告しているときに講師の方が話す事に耳を傾けるようにしました。自分とは異なった視点から他の受講者が、講師に対して質問をする(自分では思いつかない質問)貴重な時間ですので、
なるべく吸収するものを多くしたいということです。
実際、2セッション目と3セッション目の講師はスギコーヒー杉浦さん、豆蔵柴田さんでしたが、私が報告したら後の方が続かず時間があったので、それぞれ講師を独占して自分が聞きたいことを根掘り葉掘り聞きました!(かなり有意義でした)
中級ともなると現在ロースターとして活躍されている方々も参加しているわけですが、その方々と遜色ない点数で感じられた事は
非常に自信になりました。
いやー参加してよかった!
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