突然コーヒーの勉強を始めた私、コーヒー業界への第1歩としてSCAJの初級カッピングセミナーを福岡で受講してきました。
例によって、様子を伝えてくれるblogを検索するわけなのですが、あまりないようなのでド素人からの目線を記録しておきます。
本来は、神戸で行われるセミナーの初級、中級と連続受講するのが(経済的に)理想だったわけなんですが、ビビリの私は初級をうけた翌日中級を受けるのが心配だったわけで、早速SCAJにド素人が連続して受講して大丈夫か?と問い合わせするところからはじめました。
結果としては「大丈夫」とのことでしたが、これはきっと罠だなと勝手に思い込んで(じゃあ聞くな)、やはり神戸よりも先に開催される
アウェー福岡でのセミナーに申し込んだわけです。
座学
ちなみに当日のメイン講師はワタル関根さんです
SCAJのスペシャルティーコーヒーの定義説明、それぞれの評価項目の概説、フォームの使い方、スプーンでのすすり方の注意点などの説明を受けます。
ふんふん、ふんふん。。汗
えっ?あの、で 結局すすり方はどう・・・
マウスフィールってどう評価する?アシディティって具体的に?アフターテイストってなに?いや後味は分かるけどそれをどう点数に結びつければ。。。
やっぱり素人には疑問山積みです(
このまま中級受けてたら死んでたな)
そもそも初級に強烈に敷居を感じていた私はこんな事もあろうかと
堀口珈琲で初級カッピングセミナー、他の焙煎セミナーで体験カッピングをうけていたんです!が、フレーバーを見ただけで評価はしたことがなかったのでとにかく混乱です。
それでも
普通の物は4点、いいと思ったものは6点という尺度を聞いていたので、それをたよりにセッション1へと進みます。
ちなみに1セッションは4サンプルをカッピングそれを午前に1回、午後に2回。
セッション1と2は同じサンプル、
セッション3は4サンプルのうち1つを抜いて、全く新しい1つを加えます。
セッション1
「
ピュイー」「
ピュイー」えっ!?めっちゃすする音、
上級者いますやん!
そして、なんかスーツの人多い!
レッ
レベルが違う!!!完全に雰囲気に飲まれますガチガチです。
とりあえず、4点か6点をつけながら解らないなりに点数をつけていきます。
私この時完全に勘違いしてたんですが、酸の質の所どういうフルーツに形容できるフレーバーかだと思ってました。(馬鹿)
35〜40分くらいかけて評価をおえたら、挙手で
どれがスペシャルティだったかと
点数はどれくらいだったかの分布を報告します。
ほぼ全員がスペシャルティ珈琲を当てていました。これは単に経験だと思います。
しかしながら、ここで読み取れるのは、
いつも飲んでる(飲みやすい)珈琲を旨いと思う人がいるという事だと思いました。この点は高いワインが必ずしも飲みやすい万人受けするものではないという事に似ているなぁと思います。
その他、どういうフレーバーがあったかなどの自由報告がありましたが、勇気を出して私も手を挙げて答えました。こういうのは
積極的に参加する気持ちが大事です。
その気持ちが大事!
セッション2
午後の部はセッション1と
同じサンプルで順番を入れ替えてカッピングです。
セッション2からは自分の名前が書かれたホワイトボードに行き、一人一人講師との擦り合わせになります。私はNOZY菊池さんでした。
並びはちがうけれど、さっきと同じ珈琲なので午前に学習した点数を「これは7点の味なんだ」と呪文を唱えるように心のうちに反復して評価、報告。
菊池さんより「フレーバーが7点てことはもっとフレーバープロファイルがでていないと7点にはならない」という指摘をうけました。ああそういう事か。
学習した7点と
私の体感しているものは異なっていて、かつ私はフレーバーがどうやらとれないというか、
味を言語化できないなぁという反省点がみつかりました。
菊池講師は非常に熱心で「
アフターテイストって何ですか?」という根本質問にも親身に答えて頂きました。有りがたや。
セッション3
セッション3は今までの4サンプルから3サンプル、あらたに1サンプルが加えられます。1セッション40分ぐらい集中して考え続け、報告まで入れると1時間のなかなかの長丁場で、緊張している精神摩耗も加わって、ややモウロウとしてきました。
新たに加えられた1カップ、全然評価できなくて、かつ私たちのテーブルに抽出が悪いものが2カップ入っていて(若草のような味)それにひっぱられて評価をすごくさげてしまいました(素人目には若草がするほうがが正しい味なのか、若草の味がしないほうがいいのかわからない)
今回の講師はヴォアラ井上さんです。
報告後、1カップだけ評価を再度してくるように指摘され、再びカッピングテーブルへ。うん。そういやこれめっちゃ甘いな、さっきよりフレーバーもでるぞ。というわけで下げすぎていたフレーバー、甘さ、クリーンカップ、オーバラルの調整をして再報告。
いいと思います! という言葉を頂いて無事フィニッシュできました。
その後、ボランティアの方を捕まえてこの珈琲にはどんなプロファイルがあるか聞き出しました。そして私は「ブラウンシュガー」という言葉を手に入れました!成長!
まとめ
やはり
味を言語化するというのは相当難しく、疲れます。フレーバーがとれるとれないは、それらの語彙によるものも多分にあります。やっぱりフレーバーホイールは見て覚えた方がいい。いろんなフルーツ食べたり(コレは大丈夫)いろんな花の香りかいだり。
そして、このセミナーには世界で活躍されている講師の方々がいるので、もっと積極的に分からない事を質問するべきでした。
また、なんにせよすべての事に「
リテラシー」は
必要だなと思いました。
私は
この初級カッピングセミナーすごく敷居を感じました。珈琲業界の人間ではないので特に。おそらくですが、明確なスタートが設定されていないからかなと思いました。
私のような素人より明らかに上流にスタートがあります。
もう少しアシディティとは何か、マウスフィールとは何かアフターテイストは?と評価項目に対する理解ができる
入門講座がほしいなぁと思いました。
カッピングには経験がつきものですが、そこに至る前段階の
リテラシー教育がカッピング上達、
普及への近道なんだろうなと思います。
終わりに
アウェーで福岡参戦し、
ボッチしていたたわたしですが、お昼時間にカリオモンズロースターのあきら君に声をかけてもらいました。帰り際にはタナカフェのスタッフの方にも。共通の目標がある人間同士もっと積極的に話をして、いろいろ見知を広げるのもためになるし、何より楽しいので次回以降のセミナーもなるべく話しかけをしようと心に誓いました。
運営のみなさま、ともに受講されたみなさま ありがとうございました!
SCAJ 第41回初級カッピングセミナー(神戸)に参加してきました
コメント
コメントを投稿